2004年08月11日

『オキテ破りの就職活動』 石井貴志著

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408395420/tyosyakaranom-22

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●  著者はどんなひと?
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 著者紹介による、彼のノウハウを伝えた学生は難関のアナウンサ
ー試験の内定率90パーセントだったそう。本人もこのアナウンサ
ー職に従事している。5年で退職して、「プチリタイア」という起
業家養成のセミナーを主宰している。
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●  本書の内容は?
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世の中は、成功する人、しない人、儲かる会社、つぶれる会社にど
んどん二極化していく。ハッピーになれる人、ハッピーになれない
のを人の責任にして不満を言い続ける人。

本書によれば、それは就職の世界もそうで、いくら面接にいっても
内定もらえない人もいれば、いくつもの内定を勝ち取る人もいる。

これを一般的には「就職氷河期」といっているが、本質ではないの
だ就職活動で、他者と違うおきて破りのノウハウを提示する。

でも、実際にやるのは勇気がいりそう。

聞いたことない、袋とじ体裁も目をひく。

【1】常識の就職活動のウソ

「人格をみがく」「業界を知る」などの就職活動のウソ。

「人格」と就職も業績も実は関係がない。人格を磨いて入った会社
の世間的な不祥事は後を絶たない。「人格を磨こう」という努力目
標は、ほんとは、現実から逃げているだけなのだ。

「業界研究」をしても、実は意味がない。もし業界に詳しいことが
内定に働くならば、会社にとって中途採用するほうがよっぽどいい
。新卒採用をするのならば、そういう中途半端な知識を期待してい
ない。

「資格」もおなじ。社内で資格が本当に、重要ならば資格をもつ専
門業者に委託すればいい。「資格が必要」と思わせているのは資格
業界の陰謀みたいなものだ。

【2】驚きのエントリーシート作成法

普通、エントリーシートは書類審査を通過するためにコビをうるよ
うな内容を考えて、当たり障りのない内容で作成すると、たいてい
落ちる。

就職では、エントリーシートが通過し、そのあと面接というプロセ
スを通る。

そこでエントリーシートでは、内定をとるというゴールから逆にさ
かのぼって考え、内定しやすい独自性のある内容にする。

エントリーシートがいくら通過しても、面接でおちて、内定がとれ
なければ、それだけ時間と交通費の無駄だ。

とんがった内容にすると、書類審査は落ちるケースが多いが、自分
に興味がないような会社にはさきに、縁を切ることができるし、後
ででてくるように、最終面接官は経営者のような、独自性に重きを
置く人との対話になるから、この方がいいのだ。

さらに、エントリーシートに面接のために、話題を提供する元ネタ
とわりきれば、趣味や特技や場が盛り上がるような内容にするべき
だ。

語学は他にもいくらでも上手な人がいる。帰国子女には勝てない。
こういう分野の記述をするのは、不利になるだけだ。

【3】心理学を駆使した面接テクニック

面接も、エントリーシートと同じ考え方だ。

普通は人格がいいことをアピールして、後半に自分の独自性をうち
だしがちだが、これは逆のプロセスがいい。いかに善人でも印象に
残らなければ次の面接にのこらないからだ。

ただでさえ、就職試験は倍率が高い。だから面接官は足切りを優先
するから、印象にのこらなければ致命的だ。「人格はいまいちだが
、印象に残る」を心がける

面接官も人間だ。印象に残るというのは、他と違う人だ。今はやた
らとアピールすることを心がけるように指導される。そのなかで目
立つには、逆に面接官と話が弾むように、「聞く」ことを心がける
のだ。

ここで必要なのは会話のキャッチボールだ。自分の自慢話を聞かせ
ることではない。

最終面接は、足切りに専念したり、従順な人間を採用しようとする
、人事担当ではなく、経営者に近い人間が出てくる。だから、途中
までは従順なフリをしつつ、最後に狼のような一面を見せるのだ。

【4】宗教と就職活動の共通点

宗教は極端に言えば、「自分は何もモノをあげない。けど、お布施
をたくさん払いなさい」というものすごい行為だ。

このものすごい行為のエッセンスをを就職活動に活かすことができ
る。

宗教には、神様と、経典と布教活動がいる。

これを就職活動では、私とエントリーシートと、就職活動というこ
とになる。私も神様とおなじ、唯一無二の人だ。

経典では、「自分は何者か」「なぜ、ここにいるのか」「何をしよ
うとしているのか」が記されている。一方エントリーシートでは「
私はこういう人間です」「志望動機」「入社してやりたいこと」を
書く。

経典の書き方の典型的なパターンは「昔の苦労話」「なぜこれをし
たいと思ったのか」「未来のビジョン」が書かれている。

つまり同じパターンがエントリーシートの王道ということになる。

では布教活動はどうか?この辺は本書では袋とじなので、道義上書
けません。本を買ってください。(笑)

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●  本書の「学び」 
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この本の学びは「ウケることは相手をしること」だ。

はっきり言って、この本は、就職本というよりもマーケティング本
である。

半分エロの週刊誌が、最近連発している袋とじ企画を採用している
のもそれと関係している。

自分を商品にみたてて、買い手の志望の会社(もっというと人事の
担当官、またはその先の社長)にたいして、いかにウケるかを考え
て、計画を練る。

「お客さん、すなわち、試験官は会話のキャッチボールをしたいの
であり、志望動機の高説を賜りたいのではない。」

や、「最終面接とそれまでの面接はちがう。担当がサラリーマンの
人事担当者か、社長かで振る舞いを変えろ。サラリーマン人事担当
は無難なほうがいいが、社長は異端児を求める」

など、相手をよくみる、マーケティングセンスがあふれている。
(ちなみに、たいていの社長は異端児をとりたがるが、採用した後
は異端の行為を実は歓迎しません。)



本来、就職したい人は「とにかく安定したところにはいって、言わ
れた作業をしたい」というひとが大多数な気がする。

ところが、この本、明確にはいっていないが、「自分がやりたいこ
とを持ってない奴」は相手にしていない。

だから、就職したい人がこの本とこのメソッドを単純につかって就
職できるような気は、正直しません。

一方で、商品を売りたい、人生を自分でカジ取りしたいという思い
を持つ人は、心理学的な「売れる技術」のヒントがあふているこの
本は読まざるをえない。

結局、著者が最初の章で否定していた「従来のやり方」にながれて
しまう。



いま気づいたが、就職指南というのは大きなマーケットだとおもう。
買い手にとって時間が決まっていることもあり、お客さんの欲求は
深い。(今欲しいものはとても欲しいが、そのうち欲しいものは、
さして欲しくない)

だから、中谷彰宏のように「面接の達人」は毎年改訂して売れてい
るし(何かいてあるんだろ)、この本も今も売れている。

来年は「オキテ破りの就職活動05年版」なんてでるのかな?

ちなみに、アマゾン・ドット・コムの感想は、とても面白い。両極
端の評価になっている。



tatsux at 07:37 │Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 宇宙の出来事 センタ    2006年03月27日 21:38
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