2004年06月10日

ロッキング・オンの日々

昨日、送別会で酒を痛飲した。

痛飲してたのは仕事の話。

となりには一回り年下の兄ちゃん。話をすると昔ヘビメタしていたそうだ。

そこから渋谷陽一の話になった。高校大学と、この人の著作に触れていたことを
思い出した。

この人は、3流の大学をでて、音楽評論家活動をはじめた。70年代の初めの
ころのこと(のはず)。

音楽評論家というのは、当然ながら食えない商売。仕事といえば、LPに入っている
一枚モノの解説を書くか、音楽雑誌のコメントを毎月書く、場合によってはミュージシャン
にインタビューしにいくくらいのもの。

とくにこの人は洋楽専門でスタートしているので苦しかったはず。洋楽の全盛時代という
のは60年代の「悲しき雨音」なんていうポップだったそうで、そのあとは歌謡曲、フォーク
、ニューミュージック、その後はJ〓POPにやられているばかり。

渋谷いわく、ローリングストーンズなんて、来日すると話題になるけど、アルバムはぜんぜん
売れないそうです。

最近は手にすることもないが、渋谷はそこから、DJという仕事を始めた。洋楽の解説を
してアルバムを流す。どこでどうやったか、NHKで仕事を得た。

そのあと、自分で雑誌を始める。小難しいリクツっぽい音楽雑誌。それが「ロッキング・オン」
最初はぺらぺらで1000部も売れなかったそうだ。

音楽雑誌最大の競合は「ミュージックライフ」というもの。主流はアイドル外人タレントのヨイショ
記事だった(はず。)、いわゆるミーハー。

「ロッキングオン」はこれに対して、リクツっぽく「自己表現としての音楽」などの、マジメに
音楽を取り上げた。そして、「ミュージックライフ」対抗の記事をけんか腰で書いていた。

これがなぜかウケタ。

無意識にやっていたのだろうが、今もマーケティングでは有効な
「業界を敵にまわして、ケンカを売る」アプローチ。

ニッチ、ゲリラの手法で、いまや渋谷陽一は日経新聞にコラムを書き、本を書き、
8冊もの雑誌を出版して、ステータスを確保した。

むろん、市場としてはマイナーな洋楽から、メジャーなJ〓POPも今は商売の
大きなネタです。


渋谷陽一の著作です。
「ロック微分法」
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「音楽が終った後に」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4947599413/tyosyakaranom-22

「ロック大教典」
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tatsux at 07:07 │Comments(0)TrackBack(0)

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