2004年04月29日

『「超」文章法』 野口悠紀雄著


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いわゆるきれいな文章をつくる「文章読本」ではない。いかに着想
し、文章化し、読者に興味を持って読んでもらえる文章を書くかを
述べている。本書のノウハウはセールスレター、小冊子、メルマガ
などに使える。

【1】メッセージはあるか?

論述文はまず、メッセージありきだ。文章が成功するかどうかの8
割はここで決まる。

メッセージとは読者にどうしても伝えたい内容だ。そして一言でず
ばりいえるもの。さらに、「ためになり、面白いもの」でなければ
ならない。

例えば「仕事を効率的に進めるためには書類をうまく整理せよ」。
これは主張でもなく、発見でもないからメッセージとはいえない。

しかし、「書類は内容別に分類するのなく、時間順に並べるのがよ
い」ならばメッセージとなっている。

メッセージかどうかは、「ひとことでいえるかどうか」「書きたく
てたまらないか」「盗まれたら怒り狂うか」の3つのポイントで検
証できる。

メッセージを見出す方法は、考え抜く、自分の体験から見つけてく
る、などなどあるが、いずれにしろハードなものであることを覚悟
しよう。

【2】2つの骨組みは見えているか?

次に考えるべきものは骨組みだ。骨組みには2つある。内容面の骨
組みと、外から見た形式的な骨組みだ。

内容面の骨組みとは、読み手に印象深く、わかりやすく主張を伝え
るための論点の展開だ。ストーリー展開といってもいい。

例えば先ほどの「書類は内容別に分類するのでなく、時間順に並べ
るのがよい」では、内容別の整理がいいと思っている人に、なぜそ
れがよくないかを伝え、そして、時間順がなぜいいのかを説明する
という展開が考えられる。

ここで非常に参考になるのが冒険物語のストーリー展開だ。

多くの冒険物語は古今東西を問わず、共通のストーリー立てを持っ
ている。「西遊記」も「ハリーポッター」も「桃太郎」も「指輪物
語」も同じだ。それは旅立ち、出会い、敵の出現、戦い、故郷への
帰還というパターン。

それだけ、印象深く、効果のある手法なのだろう。

旅立ちは「日常を離れた面白い発端」として、出会いは主張を補強
するためのトピックの追加、敵は対立する概念などなど、論述文で
も使える展開だ。

形式的な枠組みは、例えば序論、本論、結論というパターン。また
は起承転結というものだ。パソコン時代になって、これは後からか
なり変更が効くようになった。

【3】文章をわかりやすく、魅力あるものにするテクニック

形式や内容と共に、文章の書き出し、タイトルはきわめて重要だ。

だいたい、これらがつまらなければ内容がいかに良くても読んでも
らえないからだ。

また、終わりの文章をみてチェックする人もいるから、終わりの文
章にもエネルギーを注ぐ必要がある。

あとは個々の段落、文章を読みやすく、わかりやすくする作業が残
る。主語と述語をできるだけ近づける、一文一意、余計なものはす
べて削る。代名詞を使わない、類似表現は使わないなどの文章を短
くするなどの編集テクニックだ。

文章の説得力を高めるための「筋力増強」も必要だ。比喩を用いる
、具体例を示す、引用を使うなどだ。

比喩は、だれもが知っている話をつかって、それと同じだと言うこ
とで説得力を高める技法だ。

【4】まず始めよう

このように書いてくると、文章を書くのが大変そうだ。

しかし現在のようにパソコンが普及してきて、いくらでも推敲がで
きるようになると、「とりあえず」書き始めることができるように
なる。

紙の場合には、あまり修正していくと真っ赤になってわかりにくく
なる。パソコンでは修正も削除も、大きく前後を入れ替えることも
自由だ。

構成から、文章、単語まで、まず書いて、あとから修正していくの
だ。この編集作業で新たに生まれる知見も多い。

当然ながら書いて見なければ文章はできないし、推敲も編集もでき
ない。
 
大まかなメッセージと構想ができたら、パソコンに向かおう。

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●  本書の学び
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本書の学びは「人にウケるパターンは決まっている」だ。

大学の先生というと、硬い論文。タイトルを見るだけで眠たくなる
アレだ。

しかし著者は大学教授でありながら、さまざまな雑誌にエッセイを
発表し、本も年に何冊か出版している。そんな、読まれる文章を書
いている。

そのネタが「ウケるパターン」のストーリー立てだ。

確かに冒険談のストーリーパターンは決まっている。上であげた話
以外にも、ディズニー物はたいていこの線に乗っている。

このようなウケるパターンを知っておくことは、読まれる文書を書
く上で非常に重要だ。

以前紹介した、マーケティング本でも、チラシをストーリーを織り
交ぜて作ることで、成功しやすくなるという。

仕事をしていると、文章を書いて人にコミュニケーションをもつこ
とが多いはずだ。例えばこのメルマガもあなたと私の文章でのコミ
ュニケーション。

このメルマガが、ウケる内容ならば、あなたに継続して読んでもら
える。それはいずれか私の収入になる(かも)。

文章は、印刷されてカンタンに再生産されるから、もしウケる文章
(イコール金を生む文章)がかけるようになれば、本当に儲かる。



tatsux at 07:18 │Comments(0)TrackBack(0)

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