2005年05月08日
日本人は幸福になりづらいか?
![]() | 人間を幸福にしない日本というシステム カレル ヴァン・ウォルフレン Karel van Wolferen 鈴木 主税 新潮社 2000-10 by G-Tools |
営業でいろんな会社を回ると、多数の会社のもつ共通点に気がつく。
もちろん、自分の持っている商材によって客層は独特だろうから日本全国すべてのケースを見たわけではない。
自分の場合は電機メーカーだ。
昔、日本でもっともウェイトの高いビジネスの業種を調べたことがある。時価総額で言えば、電機メーカーが一番だった。
電機メーカーの多くの様子をみると、多分、日本の会社の典型を見たといえるかもしれない。
大きな電機メーカーは、昔からある自社ならではの方言や仕組みがある。そしてOBや定年間際の方々が上にたくさんいて、新しいことをしたがらない。
でもスローガンは「しなやか」「スピード」「決断力」だったりする。
いわゆる終身雇用というタガがはずれたので、ばんばんリストラをするという判断だけは最近は早い。昔はタブーだったことが、大手がやり始めると、「ウチもやっていい」という風に判断しだす。
しかし、そうなったときリストラされる人に対するケアはあまりない。
ノウハウを蓄積した、たたき上げベテランはどんどんいなくなる。ベテランももちろん玉石混交だが。
下の正論は必ずしも通らず、決裁者は周囲の親しい、しかしイエスマンになりやすい人話だけを耳にする。
決裁者は思いつきで新しいことを始めて失敗しても、現場のせいにする。いわく「マネージャーが育っていないから」「今の部下の実力では時期尚早だった」。
上場企業でみると、はオーナー社長よりもサラリーマン社長が多いだろう。そういう人は多かれ少なかれ、自分の任期をあまり大過なく過ごしたいはず。
現場のマネージャは年齢的に、入社した頃の上司(今はいない)が教えてくれた、まっとうな義務感と仕事のモラルだけが支えで、ある意味がんばっている。
しかしうっすらとした将来への不安感を持ちながら、今の足元の処置ばかりを一生懸命やる。先への提言や改革などをする本気の覚悟はあまりない。
若手はやる気がなく、いつでもやめてやろうと思っている。
全体に閉塞感がただよっている。
最近気になるのは、組合員減らしのための管理職昇給だ。残業手当が不要になるというのがその背景だ。。
そして、蔓延するうつ病。うつ病が最近多いのは、個人の資質よりも会社の風土病だという話を聴いたことがある。
これはもちろん悪い例だ。良い例もすくなからずあるだろう。
日本人の多くはサラリーマンだ。このような悪い環境にいることで受ける影響(例えば父親)は家庭に如実に影響する。
当然、子供やその子供社会にも影響していく。多くのサラリーマンの子供は、彼らが作る子供社会でも同じようなトーンになる。
このトーンは、たぶん、日本ならではのものだろう。
どうすれば、そんな社会でハッピーになれるか?ときどき、こういうことも考えて生きたい。
最近読んだ本:
この本もレビューしますが、問題は、官僚組織がすべてを、意図せずに牛耳っていること。正義よりも秩序が重要としていること。
よい読書から得たヒントで、夢を、収入を、家族を、仲間を成功に導く。成功に効く書評メルマガやってます。===>
おもしろかったらブログランキングへ一票を!
自分の場合は電機メーカーだ。
昔、日本でもっともウェイトの高いビジネスの業種を調べたことがある。時価総額で言えば、電機メーカーが一番だった。
電機メーカーの多くの様子をみると、多分、日本の会社の典型を見たといえるかもしれない。
大きな電機メーカーは、昔からある自社ならではの方言や仕組みがある。そしてOBや定年間際の方々が上にたくさんいて、新しいことをしたがらない。
でもスローガンは「しなやか」「スピード」「決断力」だったりする。
いわゆる終身雇用というタガがはずれたので、ばんばんリストラをするという判断だけは最近は早い。昔はタブーだったことが、大手がやり始めると、「ウチもやっていい」という風に判断しだす。
しかし、そうなったときリストラされる人に対するケアはあまりない。
ノウハウを蓄積した、たたき上げベテランはどんどんいなくなる。ベテランももちろん玉石混交だが。
下の正論は必ずしも通らず、決裁者は周囲の親しい、しかしイエスマンになりやすい人話だけを耳にする。
決裁者は思いつきで新しいことを始めて失敗しても、現場のせいにする。いわく「マネージャーが育っていないから」「今の部下の実力では時期尚早だった」。
上場企業でみると、はオーナー社長よりもサラリーマン社長が多いだろう。そういう人は多かれ少なかれ、自分の任期をあまり大過なく過ごしたいはず。
現場のマネージャは年齢的に、入社した頃の上司(今はいない)が教えてくれた、まっとうな義務感と仕事のモラルだけが支えで、ある意味がんばっている。
しかしうっすらとした将来への不安感を持ちながら、今の足元の処置ばかりを一生懸命やる。先への提言や改革などをする本気の覚悟はあまりない。
若手はやる気がなく、いつでもやめてやろうと思っている。
全体に閉塞感がただよっている。
最近気になるのは、組合員減らしのための管理職昇給だ。残業手当が不要になるというのがその背景だ。。
そして、蔓延するうつ病。うつ病が最近多いのは、個人の資質よりも会社の風土病だという話を聴いたことがある。
これはもちろん悪い例だ。良い例もすくなからずあるだろう。
日本人の多くはサラリーマンだ。このような悪い環境にいることで受ける影響(例えば父親)は家庭に如実に影響する。
当然、子供やその子供社会にも影響していく。多くのサラリーマンの子供は、彼らが作る子供社会でも同じようなトーンになる。
このトーンは、たぶん、日本ならではのものだろう。
どうすれば、そんな社会でハッピーになれるか?ときどき、こういうことも考えて生きたい。
最近読んだ本:
この本もレビューしますが、問題は、官僚組織がすべてを、意図せずに牛耳っていること。正義よりも秩序が重要としていること。
| 人間を幸福にしない日本というシステム | |
![]() | カレル ヴァン・ウォルフレン Karel van Wolferen 鈴木 主税 新潮社 2000-10 売り上げランキング : 21,707 Amazonで詳しく見る by G-Tools 関連商品 日本 権力構造の謎〈上〉 なぜ日本人は日本を愛せないのか―この不幸な国の行方 日本人をやめる方法 アメリカを幸福にし世界を不幸にする不条理な仕組み ウォルフレン教授のやさしい日本経済 |
よい読書から得たヒントで、夢を、収入を、家族を、仲間を成功に導く。成功に効く書評メルマガやってます。===>
おもしろかったらブログランキングへ一票を!
tatsux at 19:43
│Comments(3)
│TrackBack(1)
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
1. 人間を幸福にしない日本というシステム [ 読書と感想文と ] 2005年06月23日 20:59
人間を幸福にしない日本というシステム [書評] ビーケーワン| アマゾン| 楽天ブックス| 本・読書ランキング [みなさまのご意見] 普通のサラリーマンがゆっくり豊かになれる、成功に効く読書。知識を取り込み、実践して知恵にしていきます。さん Yossy in Da MBA.
この記事へのコメント
1. Posted by
植木屋の恋愛事情・株式上場2005
2005年05月08日 20:34
そういう日本であるから素人であっても本気で起業した人間が
成功できると言うのも一理あるきがします(ライバルが少ないと言う意味で)
ただ、国家としては日本は失敗作なのは間違いないですね。
成功できると言うのも一理あるきがします(ライバルが少ないと言う意味で)
ただ、国家としては日本は失敗作なのは間違いないですね。
2. Posted by
大金
2005年05月13日 11:16
電機メーカーって、うつ病が多いんですか・・・
確かにS社などは自殺者が多いという話を耳にしたことがあります。
これからの日本における最大のインパクトは人口減少だと、私は考えていますが、高度経済成長の殻を脱却して、縮んでいくマーケットと社会の中で、どのような最適解を求めるのか?これが日本の課題です。
北欧社会などにその一部を見ることができるのではないかと考えていますが・・・
確かにS社などは自殺者が多いという話を耳にしたことがあります。
これからの日本における最大のインパクトは人口減少だと、私は考えていますが、高度経済成長の殻を脱却して、縮んでいくマーケットと社会の中で、どのような最適解を求めるのか?これが日本の課題です。
北欧社会などにその一部を見ることができるのではないかと考えていますが・・・
3. Posted by タツ
2005年05月14日 09:04
神田昌典氏の一連のテープを聞くと、最近うつ病の患者が多いという話がありました。
多分、電機メーカーだけではないでしょう。自殺者が多いというのも、最近の死因の統計から見れば、特定の集団だけではないようですね。
バカな上司、決断しないトップ、安易なリストラというテーマは本屋に一杯並んでいますから、日本全体の問題のように思います。
確かに少子化も非常に重大なテーマですね。モノを数増やしていくことは無くなり、サービスシフトにさらに加速するということは言えそうですが....
多分、電機メーカーだけではないでしょう。自殺者が多いというのも、最近の死因の統計から見れば、特定の集団だけではないようですね。
バカな上司、決断しないトップ、安易なリストラというテーマは本屋に一杯並んでいますから、日本全体の問題のように思います。
確かに少子化も非常に重大なテーマですね。モノを数増やしていくことは無くなり、サービスシフトにさらに加速するということは言えそうですが....









